40男がひとりでフィンランドに行ってきた 第2回 ヘルシンキで道産子がモアイと遭遇!? 名物料理も堪能 - tabico

40男がひとりでフィンランドに行ってきた 第2回 ヘルシンキで道産子がモアイと遭遇!? 名物料理も堪能

75 view更新日:2020年02月22日 情報提供:マイナビニュース

フィンランドの冬は、日照時間が短い。陽が沈むのも早ければ、昇って明るくなるのも朝10時を過ぎてから。冬のフィンランドで陽が出ている時間は、実に貴重だ。

せっかく来たのだから、いろいろ見て歩かないともったいないということで、昼間のヘルシンキ市街を巡ってみた。

ヘルシンキ観光の強い味方「デイチケット」

ヘルシンキは街がものすごくコンパクトで、歩いて巡ることもできる。だが、効率よく動かないと、あっという間に陽が暮れてしまうので、まずは街の中心にあるヘルシンキ中央駅を目指し、公共交通機関を使ってみることに。

ヘルシンキ市内には、トラム(路面電車)、地下鉄、バス、市内フェリーという4つの公共交通機関があり、夏場はそこにシェアバイクが加わる。

古くはノキア(マトリックス!)、近年ではモバイルゲーム会社のスーパーセルを輩出してきたIT先進国フィンランドは、それら公共交通機関を定額制で利用できる世界初のMaaS(Mobility as a Service)アプリの実証実験が行われている国でもある。

とはいえ、今回は観光客。アプリをダウンロードしてはみたものの、異国の地で慣れないことをするのは不安ということで、手軽なデイチケットを利用してみた。

デイチケットはヘルシンキ交通局(HSL)が運営している4つの公共交通機関が乗り放題の、観光客にとっては夢のようなチケット。料金は利用するゾーンで異なり、ヘルシンキの中心街はAゾーンに収まっているため最も安い24時間8ユーロ(約960円)のチケットがあれば十分周遊できる。

この金額、都営地下鉄と東京メトロの共通一日乗車券が900円、札幌市の地下鉄専用1日乗車券が830円(東京・札幌とも大人料金)ということを考えるとお得だと思う。

ヘルシンキは建物が個性的で、文化を感じる街

ヘルシンキ中央駅は、その名の通りヘルシンキの交通拠点であり、特徴的なフォルムの駅舎が人気の観光スポットにもなっている。

建築史に名を残すフィンランド人のエリエル・サーリネンが設計し、1919年に完成した石造りの駅舎は、曲線を生かしたアール・ヌーヴォー様式の美しいデザインが印象的で、内部も天井が高く、輝くシャンデリアと相まって欧米ならではの優雅さを感じさせてくれる。

……だが、皆さんはアレに気づいただろうか? 駅舎の外観に、それ以上に目を引くものが存在していることを。両サイドに鎮座するランプを持った4体の石像。

これが間近で見ると結構な迫力で、個人的には美しさや優雅さよりも、そのシュールな存在感に心を奪われてしまった。

さらに駅舎では切符を持っていなくてもホームに入れることにも驚いた。欧米では珍しいことではなく、後で調べたら「信用乗車方式」というらしいが、フィンランドでは電車だけでなく、地下鉄にも改札がない。

駅まで乗車してきたトラムも切符をかざすことなく乗れたのだが、聞くと抜き打ちで検札員が切符をチェックしに来るそうだ。

そんな日本との違いに感心していたら、今度はホームで、どこか日本を感じさせるフィンランドの鉄道会社「VR」のマークを見かける。ヘルシンキ中央駅って、面白い。

駅舎を抜けると、その先には国会議事堂があり、そこを中心に現代美術館や、フィンランドを代表する建築家アルバート・アールトが設計した「フィンランディアホール」など、観光スポットとして知られる文化施設が建ち並んでいる。

そのなかから、2018年にオープンしたばかりのヘルシンキ中央図書館「Oodi(オーディ)」に立ち寄ってみたのだが、この図書館がすごかった。

3階建てのうち、図書館になっているのは1階と3階。一見、普通の図書館にも見えるが、蔵書が10万冊以上もあるのに本棚を低く設計することで開放的な空間が広がっている。

特筆すべきは2階で、そこにはミシンや3Dプリンターなど新旧の機器を使って自由にモノづくりができる作業スペースがあり、他にもレコーディングもできる音楽スタジオや現像もできる写真スタジオなど、そのすべてを無料で利用できるという。

日本でもここまでの規模の公共施設を聞いたことがなく、まさにクリエイティブの天国とも思える環境に、ヘルシンキの人たちがうらやましくなった。

ちなみにこの図書館、帰国後に調べてみたら、国際図書館連盟(IFLA)の昨年度の「Public Library of the Year(公共図書館オブ・ザ・イヤー)」に選ばれた"世界最高の図書館"だったよう。

観光で訪れるような場所ではないのかもしれないが、ここに来るとフィンランドが幸福度No.1である理由が少し分かるような気がするかも。

ヘルシンキ最古のクリスマスマーケットへ

図書館を後にし、続いて向かったのはバルト海に面するヘルシンキ港。

こちらには映画「かもめ食堂」(メディア・スーツ)のロケ地にも使われたマーケット広場やヘルシンキのシンボルともいわれるヘルシンキ大聖堂などがあり、クリスマスシーズンには大聖堂の隣の元老院広場で、クリスマスマーケットが開催されている。

元老院広場のクリスマスマーケットはヘルシンキで最も古くて、一番大きなクリスマスマーケット。50以上のショップが軒を連ね、カラフルなメリーゴーランドがひときわ華やかに雰囲気を盛り上げていた。

ショップはクリスマスのオーナメントはもちろん、ニシンの酢漬けや防寒具などフィンランドらしいアイテムも多く販売していて、平日の午後にも関わらず多くの人たちでにぎわっている様子から、フィンランドの人たちのクリスマスを楽しみにしている感じが伝わってきた。

マーケット内には飲食店もあり、そこでクリーミーサーモンスープ(13ユーロ=約1,560円)とフィンランドのクリスマス菓子だというプルーンジャムのパイ「ヨウルトルットゥ」(4ユーロ=約480円)を注文。

サーモンスープは材料こそサーモン、ジャガイモ、ミルクという"ザ・北海道"な組み合わせだったが、今まであまり食べたことのないコクのある濃厚な味わいで、さりげなく乗せられたディルもいい仕事をしていた。

中心街には他にも美術館や歴史博物館などもあり、たった1日では回りきれないほど見どころが尽きない。クリスマスマーケットがオープンする冬も良かったが、マーケット広場などはきっと夏になるとまったく違う景色が広がっているのだろう。

少し遅いランチでお腹を満たし、大聖堂の方から広場を見下ろしてみると、すっかり夕暮れのような景色が広がっていた。

※記事中は1ユーロ=120円で換算

取材協力:フィンエアー、フィンランド政府観光局

筆者プロフィール: 児玉源太郎

1973年生まれ。友人とフリーペーパーを創刊したのを機にライターとなり、幅広い分野の制作物を手掛ける。近年はクリエイティブディレクターとしても活動。コミュニティFMの洋楽番組「週刊ウーロック」のDJも務める。

Copyright(C) Mynavi Corporation All rights reserved.

外部リンク

マイナビニュース

旅ネタをシェアする

tabico

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

tabicoの最新記事を毎日お届けします。

旅ネタに関するタグ

関連記事

週間アクセスランキング