遠出は熱海ぐらいの旅人がベルギーへ行ってきた 第2回 ベルギーの商店街で打ちのめされ、漫画で心の平穏を得る - tabico

遠出は熱海ぐらいの旅人がベルギーへ行ってきた 第2回 ベルギーの商店街で打ちのめされ、漫画で心の平穏を得る

74 view更新日:2019年11月16日 情報提供:マイナビニュース

こんにちは、旅レベル低めのサラリーマン編集者です。ひょんなことから、ベルギーに来ています。普段の遠出というと熱海に年1回行く程度、そんなレベルの低い旅人がベルギーなんて……正直あまり気乗りしませんでした。

ところで、筆者は週末の散歩が趣味で、歩き回るのは慣れています。同じようにブリュッセル市内をうろうろしてみると、コンパクトな街なので、中心部だけなら徒歩でもいろいろ回れる!

ということで、旅行ビギナーが「観光名所巡りでない観光」を楽しんできました。
商店街に圧倒される

ふらふらと目的もなく歩いていると、今までの街中と全然違う雰囲気の場所にいることに。調べてみると、アール・ヌーヴォー装飾が美しいヨーロッパ最古のアーケードの1つである「ギャルリー・サン・テュベール(Galeries Royales Saint-Hubert)」でした。

屋根はガラスのアーチに覆われて、全長約213メートルの通りに50ほどの高級ブランドショップ、老舗レストランが集まっていて、足を踏み入れると別世界に入ったかのよう。

なんというか、「This is 本物」というルー語が頭に浮かぶ。子ども時代に絵本で見た「王様の国」に来たんだよ、という圧倒的な現実に気付かされた旅人です。

「歴史ある古い商店街」という言葉にすれば、私が週末によく散歩する昭和の屋根付き商店街と同じはず、でも全然違う! おそらく、石造建築と時間の蓄積がもたらすものなのでしょう。

ちなみに私がよく散歩する「日本の商店街」といえば下のような場所。

このサンダル履きで歩ける空気感がGOOD。これは、これで良いとは思うけど……。

さて、ギャルリー・サン・テュベールには「世界一美しいと言われている本屋」といわれる「トロピズム(Tropismes)」があり、フラフラ歩くだけでも、立派に観光できていますね。

メガネをかけ、額に傷のある「子どもの魔法使い」が出てきそうな本屋さん、入ると鏡張りの壁に圧倒される。さっきのアーケードといい、ここでも歴史の重みをビシバシと感じますよ。これは、気軽に立ち読みなんてできなさそう。
ベルギーで日本の漫画に遭遇

そんなアホなことを考えていると、あるコーナーに「manga」の文字! こ、これは!!

さらに漫画の歴史資料? のようなものや、「タンタン(TINTIN)」のコーナーがありました。

筆者は特にタンタンを愛読した経験は無いですが、幼い頃から存在は知っていました。画がスマートで、海外らしいバタ臭さ(死語ですね)が印象にあります。調べてみると、ブリュッセルの新聞の子ども版に1929年に企画され誕生したようです。

これだけ歴史ある作品ですから、ベルギーだけでなく世界でも人気で、2011年には巨匠S・スピルバーグが映画化しています。人によっては映画のほうが記憶には新しいかもしれません。

ベルギーには「漫画」が文化として根付いているので、日本の漫画文化へも理解が高いのかも?
ベルギーは漫画が浸透している?

実際、ブリュッセル市内を歩いていて気になったのが大都市ならではの、壁への落書き(グラフィティ)。

グラフィティでよく見かけるのは、派手な色使いと、アーティストのシンボルや、タイポグラフィの数々。ところが、ブリュッセルにはそれ以外にも、漫画テイストのイラストもよく目にします。

また、落書きだけでなく、こんなお店も。店舗名は中国語みたいですが、「ジャパニメーション」とも記載されていますね。ちなみに、場所はグラン・プラスから近い中心部です。

クールジャパンはベルギーでも浸透? ただ店名のイラストはアジアでよく見る「は? 著作権? おいしいの?」的なものですが。

後で知りましたが、ベルギーの隣にあるフランスでは、日本のアニメ・漫画がアートとして認識されていて、評価が高いそう。これはベルギーも同じかも?
ベルギー漫画センターを訪問

そのうえ、ブリュッセル中心部に「ベルギー漫画センター(Center Belge de la Dessinee)」なる施設があるそう! ここも徒歩でも行けるようなので、行きましょうー。

入り口には、これまた見たことあるキャラがいますよ。昭和生まれの筆者には、雪印乳業のチーズのCMが鮮明なスマーフです。そういえば、これもベルギー生まれの作品なんですね。やはりベルギーは漫画大国! とひとりで興奮する私。

旅慣れない私ですが、徒歩、漫画という普段の生活と近い雰囲気のせいか、気後れせずガシガシ進みます。建物は、アール・ヌーヴォーの代表的な建築物の1つで、著名な建築家であるヴィクトル・オルタが設計した素敵な建物です。

さっきのアーケードだと空間の雰囲気に気圧されて撮影もあまりできせんでしたが、ここはアウェイ感が少ないので、バシバシ撮影。模範的な観光客です。
怪しげな孫悟空さんと遭遇

建物は4フロアで構成され、1階はカフェと書店、2階が受付と展示、3、4階が展示コーナーとなってるので、1階だけなら、無料で楽しめます。

展示は博物館らしく、時代や技術などで区分され、日本語の説明が無くても、見てるだけでなんとなく意味は分かります。

とそこに、既視感ある髪型の少年がいますよ。これは、もしや孫悟空さん? でも微妙に顔が違うような……。いや、ここはベルギー、どこかの偽者大国ではないはず。

恐る恐る? 紹介プレートを見てみると、公式? のようです。

そして3階には、ベルギー漫画の2大巨頭であるタンタンとスマーフの展示エリアがあります。

タンタンのエリアでは、歴代タンタンが一覧表となっていて、時代と共に変化しているのが分かるので、面白い。

誕生して半世紀を過ぎてるので、そりゃー変わるよね。日本でも長期連載で有名だった亀有のお巡りさんも、最初の絵から随分と変わっているし。

またタンタンだけでなく、双子でも親戚でもないのに、姿も仕草もなぜかそっくりな「デュポンとデュボン(Dupond et Dupont)」も展示されていますよ。

海外の観光というと、観光名所巡りや、ショッピング、レストラン、美術館などを回ることが多いと思いますが、ブリュッセルでは漫画という、少し違ったテーマで市内観光ができます。しかも徒歩で。

旅慣れてないけど、「人と違う観光」をしてみたいという方は、ブリュッセルだと満足できるかもしれません。しらんけど。

【ベルギー漫画センター】
開館 10:00~18:00
休館日 月曜、1/1、12/25
料金 10ユーロ

取材協力:ベルギー連邦政府

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