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旅するカメラマン南谷有美の"住みたくなるまち" 第8回 挑戦するひとを応援する、私にとっての「長野のおうち」

59 view更新日:2019年11月02日 情報提供:マイナビニュース

決まった住所を持たず、日本中を旅しながら生活しているカメラマンの南谷有美(なんや・ゆみ)さん。訪れた地域では人々とどのように交流し、どんな仕事をしてきたのか。それぞれの地域の魅力についても綴っていただきます。

「なんや=長野県」私を知る人の中には、このようなイメージを持っている方も多いのではないかと思います。実際に、軽井沢に2カ月(2018年7・8月)、大町に3カ月半(2018年10・11月、2019年4月・5月中旬まで)とここ最近は1年の半分くらい、長野県で過ごしていました。「軽井沢はわかるけど、なぜ大町?」という方も多いと思うので、その経緯をお伝えします。
○きっかけはSMOUT

大町を知ったきっかけは、「SMOUT」という移住・定住を促進するサービスです。地域の人とつながりを作れることがこの媒体の良いところで、その地域に密着した暮らしを体感することができます。

大町での生活にも慣れてきたある日、近所のカフェで開かれるワークショップに参加することになり、「カメラのキタムラ」に写真の現像をしに行きました。できあがった写真を取りに行くと、そこでなぜか店員さんが質問攻め。よく分からない展開に驚いていた私にむかって一言、「きみ、写真展やりなよ」と。

この言葉が現実となり、2019年4月、写真展を開催するために、再び大町を訪れることとなりました。
○写真のない写真展

実は、写真を仕事にしてからずっと避けていた写真展。求められている表現と、本当にしたい表現との間にあるギャップがその原因でした。

「私のことを知っている人が少ない土地ならば、本当にしたい表現ができるかも」。そう思い、写真展を開催することにしました。

2つの部屋を使って、構成を考えました。

1つの部屋は、私が見た夢の話と神話をリンクさせた物語の部屋。

細い廊下を進んでいくと、もう1つの部屋にたどり着きます。

そこは、写真のない部屋。

写真のない写真展ということで会場はざわついていましたが。来場されたほとんどの方が1時間以上滞在し、涙する姿もよく見られました。

私にとっても貴重な経験となりました。
○「ただいま」と言いたくなるようなゲストハウス

写真展の開催期間中、私は「カナメノイエ」というゲストハウスに住み込みのヘルパーとして滞在していました。

ヘルパーと言っても、あまりヘルパーらしいことはできていなかったように思います。掃除やお客さんの応対はしたものの、写真展期間中は在廊していたのでそんなに手伝うことができず、一番できないといけない料理は壊滅的で、むしろ教わるという立場。

そんな私がなぜヘルパーとして置いてもらえたのか。

それは宿主の陽子さんの「人を応援したい」という想いからでした。

陽子さん自身も糸掛け曼荼羅などを手掛けるクリエイター。そうやって自分の想いを持って何かに挑戦している人を見ると、放っておけないのだそうです。

現在も宿業の傍らでそういった方々とイベントを企画し、活動の幅を広げるお手伝いもしています。カメラ撮影会やお好み焼きを作る会、太陽星座を読み解く会まで、多種多様です。

「続けてくれてありがとう」という言葉が何よりもうれしいとおっしゃっていた陽子さん。私にとっても大切な場所です。

気軽に来れるゲストハウスとして、これからもたくさんの人の「ただいま」の場所になっていきそうですね。

○南谷有美(なんや・ゆみ)
カメラマン/ライター2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。

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