旅するカメラマン南谷有美の"住みたくなるまち" 第2回 住む場所、働く場所としての宮古島 - tabico

旅するカメラマン南谷有美の"住みたくなるまち" 第2回 住む場所、働く場所としての宮古島

64 view更新日:2019年08月10日 情報提供:マイナビニュース

決まった住所を持たず、日本中を旅しながら生活しているカメラマンの南谷有美(なんや・ゆみ)さん。訪れた地域では人々とどのように交流し、どんな仕事をしてきたのか。それぞれの地域の魅力についても綴っていただきます。

【前回までのあらすじ】

保育士からカメラマンへ転身した後、待機児童問題解消に寄与したいと認可外保育園を設立。運営が軌道に乗ると「私の役目は終わった」と、園長を退任し、宮古島へと出発。ここから日本中を巡る旅が始まります。

宮古島を選んだ理由

初めて宮古島を訪れたのは、2018年5月3日。園長を退任して、3日後のことでした。

「なぜ、宮古島にしたの?」

正直なところ、自分でもよく分かりません。今まで行ったこともなければ、調べたこともない。ただなんとなく行きたいかもしれない……という気持ちだけがありました。

訪れてみると、海も空も澄んでいて「見ているだけで癒やされる」という不思議なパワーが宮古島にはありました。保育園の園長として名古屋で仕事をしているときは、常に時間に追われている感覚がありましたが、ここに来ると、時間の流れがゆるやかに感じたのを覚えています。

このときは、2週間ほどの滞在。その後、ここで知り合った方から「写真を撮ってほしい」と連絡が入り、2018年12月23日から2カ月間、再度宮古島で生活することになりました。
○ゲストハウスで暮らして良かったこと

さて、住む場所はどうしよう……とインターネットで検索していると、ゲストハウスのホームページで、ヘルパー募集の文字を発見。業務を数時間手伝うことで、宿代や生活費などを免除してもらえるということで、すぐに滞在場所に決めました。

旅をしていると、生活拠点にはさまざまな選択肢があります。ここで私がゲストハウスを選んで良かったと思う点は、さまざまな人と関わる機会が持てたことです。

せっかく現地に住んでも、自分から進んで行動しないと、その地域に溶け込むのは難しいことが多いでしょう。しかし、ゲストハウスという開かれた場所に身を置くことで、積極的に行動しなくても、自然と人と交流できました。出会った人との交流を通じて、その地域をさまざまな角度から知ることができたり、現地での生活がより楽しく充実したものになったりするのでオススメです。
○宮古島での仕事って?

宮古島に仕事ってあるの? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の場合、島では主に、取材の仕事をしていました。旅行系のサイト・WEBメディアなどと連携し、宮古島の魅力を伝える記事を執筆。店舗への営業から撮影、執筆して納品までを請け負う、というものです。

そしてもう一つ。「え。君、カメラマンなの? 手伝ってよ」みたいな軽い感じで始まったのが、現地のゴルフ場での記念撮影です。

時間給ではなく、記念写真を撮影した数に応じて報酬をいただけるシステムだったので、好きなときに行って好きなときに帰るという、名古屋では考えられないゆるいスタイルでした。早起きが大変でしたが、天気の良い日はよく足を運んで撮影をし、収入を得ていましたよ。

宮古島で働くことのメリット

2カ月間、宮古島で働いていて感じたことがあります。まず一つは「生産性の向上」です。

きれいな景色やゆったりとした時間の中で仕事を行うと、本当に、作業効率が上がります。それに加え、じっくりと自分と向き合うことは創作意欲の向上にも繋がるので、クリエイティブな仕事をしている人にはぴったりな場所だと感じました。

二つ目は、ビジネスのチャンスがあるという点です。宮古島は、現在発展をしている最中です。都会では当たり前になっているサービスが、宮古島にはないということもあります。私のカメラマンという仕事もなかなか珍しいようで、高校の写真部で撮影講座をさせてもらったこともありました。

三つ目は、意外と何でもそろうので、働く人も生活しやすいという点です。離島というと、何もないというイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、宮古島にはマクドナルドや吉野家などのチェーン店、しまむらやドン・キホーテなどの量販店もあります。24時間営業の店舗もあるので、買い物に困ることはないと思います。

デメリットはあまり思いつかなかったので、宮古島に進出することを遠ざける要因をお伝えします。

一つは、住む場所を探すことが難しい点です。現在宮古島は、伊良部大橋の開通や、みやこ下地島空港のオープンなどの影響で観光客が増え、続々とホテルが建設されています。その結果「宮古島バブル」が起きており、住む場所が飽和状態に。現地の人によれば「空きを見つけたらラッキー」という状況だそうです。

もう一つは、公共交通機関が不便な点です。電車はなく、バスはあるものの時間がかなり限られています。そのため、車の運転は必須でしょう。レンタカーの店舗はたくさんあるので大丈夫かと思いますが、運転に自信がない方は注意が必要です。

私が宮古島に滞在している間には、「サテライトオフィス誘致事業の視察ツアー」も行われ、たくさんの企業が働く場所としての可能性を視察しに、島を訪れていました。観光という視点だけでなく、仕事、生活という視点で見ても面白い地域だと思います。

次回は宮古島で行われているちょっとユニークな環境保全の取り組みについてお伝えします。

執筆者プロフィール:南谷有美ユミ

カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。

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